投稿日:

【本社】ラフィンハーツ・クロニクル(第2回)

グレイスでは毎年8月に向けてたくさんの折り鶴を制作し、大東亜戦争で無念のうちに命を落とした英霊に捧げております。

長崎は平和祈念公園と原爆資料館に。

広島は平和公園と原爆資料館に。

沖縄はひめゆりの塔と平和資料館に。

だいたいこれくらいの時期から「まだ全然足りへん!」って追い込まれるのですが、今年はかなり順調なようです(笑)

そういえば最初に門真で折り始めた頃は、まだ多くの利用者様が戦争を体験されておりました。

まだ小さかったため、生駒山から大阪の街が燃えるのを「綺麗やなぁ」と眺めていた話。

御堂筋で馬が首から血を吹き出しながら燃えていた話。

最初は怖かった遺体も、やがては逃げるために躊躇なく踏み超えた話。

時は令和になり、時代は大きく変わりました。

どの話も今の私たちにとっては「映像で見る」のがせいぜい一番のリアルです。

年々戦争の語り部は減り、いつしかあの惨劇も風化され、歴史の1ページに過ぎないとなっていくのでしょう。

それでも私たちはその歴史の証人たちとともにスタートしたことを胸に、これからも平和を願い、鎮魂と希望の折り鶴を折り続けたいと思います。

1羽目の鶴を折ってから、もうじき10回目の8月です。

※アイキャッチの写真は、長崎県浦上天守堂の通称:被爆マリア像