Raffinheartsの由来が「笑い」にあることは聡明な読者の皆様のことですから、よくご存じだと思います。では、この企業名に「笑い」を入れた理由はなんでしょう?チッチッチッチッチッチーーン!!
大正解です。
利用者様、家族様、スタッフがいつも笑っている会社にしたいと思ったからです。とてもシンプルですが、とにかくみんな笑おうぜ!利用者さんを笑かそうぜ!というのが設立当初のコンセプトの一つでした。
そこから月日は流れ、「オモロいことをする!」と言うコンセプト自体は変わってないのですが、何と言いますか、大人の深みと言いますか、熟成と言いますか、「オモロいこと+α」に進化していきました。
あれは忘れもしない・・・え・・・と、いつだったかな?
・・・忘れました。
そう、いつものようにボケたときです。テッパンでウケてたはずのネタが、ウケないのです。しかし、どうも違和感がある。単純にスベっただけってわけでもなさそうだ。
そこでその違和感は何かと考えるようになりました。
そんな時たまたま、とある老人ホームを訪れることがあり、気付いたのです。
「(非常に言いづらいのですが)入居者さんの表情がない」と。
どの方もまるで能面のように表情に乏しいのです。
笑顔とは表情であり「感情」です。表情や感情について考えました。
いつもステーキを食べると飽きるように、「笑い」もそればかりだと慣れてきます。そして笑わなくなり、表情を失う。
「笑い」を提供したいからこそ、笑かすだけでなく「喜怒哀楽」にこだわらなければいけないと気付きました。
時には怒りの感情も大切なのです。
「は?当たり前やん?」と普通に考えれば分かることなのですが、老人ホームや施設ではなぜか見落とされているのです。
グレイスでは入居者様同士の些細な口論程度では、すぐに仲裁に入らず、様子を見守ります。
入居者様の「怒り」の感情を大切にしたいからです。
ところが高齢者施設ではすぐにスタッフが間に入ります。
せっかく入居者様が「怒ろうとしてる」「感情を表に出そうとしてる」のに、その機会を奪ってしまっているのです。これって、よく考えると実に残酷なことです。
怒り、哀しみ、嫉妬し、笑い・・・とても人間らしいと思います。すべての感情があるからこそ充実した生活になるものと考えております。
感情を失うと表情を失います。次に言葉を失い、自我を失っていきます。
グレイスでは入居者様に、生き生きと暮らしていただきたいと思っています。
私は入居者様がスタッフの都合を考えずに好き勝手に言うてるのが好きです(スタッフのみんな、ごめんやで 汗)。
受動的に「生かされてる」のではなく、能動的に「生きてる」を表現しているからです。
アグレッシブな感じが、こちらもワクワクしますし、それに呼応するようにスタッフも「何かオモロいことやったろ感」が上がっていきます。
これを「シナジー(相乗効果)」とも言います。
大きな声では言えませんが、小さな声では聞こえない・・・
正味のところスタッフが暗いとこは、入居者さんも暗いです。
施設や老人ホームに入所・入居するのは、「在宅で面倒見れないから」だけではありません。
そこでまた新たな人生をスタートするためだと思っています。在宅では難しかったこと、できなかったことが、入所・入居することで可能になる。
そしてまた活力を復活させる。
毎日笑い、怒り、泣き、妬み、また笑い・・・・。
長くなりましたが、社名を「Raffin(笑かす)Hearts」から「Emotional(喜怒哀楽)Hearts」に変えたろかな(笑)
最近流行りの「エモい」ってやつですか?